ここのところ自分自身についての投稿がご無沙汰してますので今回は気になったマガジンとそれに関連したコートのお話です^ ^
最新号ではありませんが大胆にもこんなタイトルを冠したマガジンを見つけました。
それは「Men's Precious」
「マガジン/タイトルに惹かれて」でも取り上げたマガジンです。
本来キザとは「気障」とかきますがそこをあえて「気騒」と当て字にするセンスに先ず脱帽>_<
よくよく考えてみると「気障」は「心配(気に障る)」で気取っていて不快感を与える(嫌み)という意味がありますが、ここでの提案は「(相手が)気が騒ぐ」つまり「気になる」と僕は良解釈^ ^
嫌みなく気騒に振る舞えたら素敵じゃないですか、男性も女性も^ ^
そこで少しこの「気騒」について考えてみようかと…
この「Men's Precious」というマガジン。
タイトルも大胆なら目次も心くすぐる粋なコピーが多いんです。
背中で語る「ロングコート」復活宣言
伊達男の足元を彩る、「エレガントシューズ」の艶めき
紳士は「象徴(アイコン)」を持っている
和が生む粋な「モノ」語り
単なる言葉遊びでしょう?
と思われるかも知れませんが確かにそうかもしれません。
でも何かを表現しようと思った時にそのコピーだけでその次を連想させる力って凄いと思います。
目次だけで相手の感心を集めることが出来ることって並の能力ではないでしょう。
銀幕のスター(この表現が昭和^ ^;)にキザの代表を求めるならば「渋い気騒」の雄はハンフリー・ボガード、通称ボギーでしょう。
彼はセンタークリースとコートの似合う男の代表格。
特にトレンチコートの襟を立ててタバコを咥えてふかす様は気騒の極み>_<
映画「カサブランカ」での台詞です。
女性「夕べはどこにいたの?」
ボギー「そんな昔のことは覚えていないね」
もう僕が云ったら健忘症かアルツハイマー?と思われるような台詞もボギーが云うと様になる>_<
何とも苦みばしった気騒を生涯通した名男優です。
ボギーの4回目にして最後の妻ローレン・バコール。
気騒でいい男にはいい女がお似合いです。
このちょっと気の強よそうな究極の「猫女」にボギーは首っ丈だったようです。
一筋縄ではいかないようなこの眼差しに一般の男性なら怖じ気づきそうでも気騒な伊達男には魅力に感じるですね^ ^;
ボギーが渋めの代表なら甘めの気騒の総本山はクラーク・ゲーブル。
微妙な口元のにやけ具合は男から見てもどこかセクシー>_<
名画「風とともに去りぬ」で見せた彼の甘い気騒さ加減には何とも惹かれ憧れる何かがありました。
ボギーが帽子にコートならクラーク・ゲーブルはスーツ、いや背広の方が言い回しとしていいかも…
僕が大学生当時、アメリカにホームスティしている際ハリウッドに行った時チャイニーズ・シアター前広場のスターの手形ではクラーク・ゲーブルの手形を真っ先に探し記念写真を撮りました^ ^
あの頃から渋いよりもやや甘い、そうややラテン系に憧れていたんでしょうね^ ^;
クラーク・ゲーブルと「風と共に去りぬ」で共演したビビアン・リーです。
あくまで映画の中のでの間柄でしたが気丈な女性を演じていた彼女とクラーク・ゲーブルはベストマッチでした^ ^
彼女の段違い平行棒のような眉毛が印象的で思惑がある時に右の高い位置にある眉毛だけ微妙に動く…それが何とも色っぽい>_<
ボギーにしてもクラーク・ゲーブルにしても気騒な男は強い女性がお好みのようで>_<
さてそんな中で今回の「気騒」の中で一つ取り上げたいテーマが背中で語る「ロングコート」復活宣言
ロングコート受難の時代になってもう何年たったものか…
僕も今ではコートの大半はミディ丈かショート丈>_<
ロングコートは綿のトレンチ、同じく綿のバルマカーン、ウールのチェスターフィールド、ウールのステンカラー、革のトレンチコートしかありません。
スポーティなショート丈のコートは今の時代のファッションシーンにも合いますからそれを否定するものではありません。
しかしやはりエレガントで気取ることが似合うロングコートの深みも実に味わい深いものがあり、気騒でいさせる、それが似合うアイティムだと思います。
ショートコートではなかなか出せない「背中で語る」という雰囲気は正にロングコートならではのものでしょう。
画像はレザーで形も違いますが元優秀なパタンナーだったbabarinaに型紙を引いてもらい作ろうとしたコートがあります^ ^;
それは僕がどうしても欲しくなり色々と探したのですが結局レディーメイドでは手に入れることの出来ないコートでした。
名付けて「ロング&ドレープの大人のダッフルコート」^ ^;
IVYトラッドの洗礼を受けていますから云うまでもなくダッフルコートは持っていました。
フードにトグルボタンという北欧の漁師が愛用していたこの愛らしいワーキングコートをアダルトテイストにしてみたかったのです。
フードは極力小さいものにしてひざ下20cmぐらいまでのロングにしてけまわしを大きくとって美しいドレープが出るようにする…
素材はカシミア混かアンゴラ混の少し光沢のあるブラックのウール…
今イメージしても素敵なロングコートです。
残念ながら計画倒れに終わってしまいましたが、この冬はロングコートに袖を通す機会を多くし少しだけ粋がって気騒に振る舞ってみる機会を多くしようかな(笑)
コート繋がりでもう一つ…
今年のbabarinaへのXmasプレゼントはムートンのコートにしました^ ^
プレゼントって本人の欲しいものをあげたいけどサプライズにもしたいし…
気づかれずにリサーチして相手の好みの雰囲気でジャストフィットのサイズを見つけるのって結構大変ですね^ ^;
若い頃はいかにも業界って感じのY'sやCOMME des GARÇONSが好きだったbabarina。
今はすっかり落ち着いてますので選ぶデザインも色もベーシックです^ ^
Jo (土曜日, 20 12月 2014 22:08)
素敵っ(*^_^*)
晃一さんの オシャレについての
お話しに うんうん(^_^)...と 頷きながら
聞き入って? しまいました^_−☆
色々な意味をもつ笑顔や
背中で物語る... か、かっこいい。。
って 年齢を重ねるから こそできる技ですよね(*^_^*)
男性でも女性でも かっこいいです♫
コートの丈や 素材 色
毎年ワクワクしてしまいます(^_^*)
奥様への プレゼントも とっても
素敵ですね^_−☆
晃一さんの センスの良さが 光っています♪
奥様の ありがとう♫という 言葉に
晃一さんの喜びが 笑顔となって
溢れてしまうシーンを
想像してしまいました(*^_^*)
素敵な Xmasをお過ごし下さい
(=´∀`)人(´∀`=)
salvatoregitano (日曜日, 21 12月 2014 18:21)
Joちゃん♫コメントありがとう^ ^
貴方のようなハイセンスの人にお褒めの言葉を頂くと嬉しいやら少し恥ずかしいやら>_<
何しろ空中浮遊するぐらい嬉しいのは間違いありません^ ^;
多分僕が社会人一年生でアパレル業界に飛び込んだ頃は思い込みかも知れませんが大人のカッコいい男達はほとんどロングコートを着ていたイメージしかないんです。
ライナーを付けたバーバリーやアクアスキュータムのコートに始まり上質なウールのバルマカーンやチェスターフィールドコート…
そしてカシミアやシルクのマフラーにカーフの柔らかそうな手袋…
だから僕の中にロングコートへの憧憬があるんでしょうね。
若い時は若さと云う武器が最大になるけれど、そこそこの年齢になってくるといよいよその人となりが服飾にも現れてくると云うのが持論です。
だからこそ自分が過去に憧れていた素敵で華麗な加齢のしかた(笑)をいつまでも心がけたいですね^ ^;
家内へのクリスマスプレゼントは本当は当日のサプライズにしたかったのですが>_<
洋服のサイズにJIS企画はないですし色合いだってみな微妙に違うし着心地もあるし…
残念ながら当日のサプライズにはなりませんでしたが本人のお気に入りが見つかってよかった^ ^
多分これをクリスマスプレゼントに…と云った段階でサプライズだったと思うことにしています(笑)
Joちゃんの方も時ならぬ雪に見舞われて大変でしたが、もしかしてホワイトクリスマスになるのかな?
Joちゃんもどうぞ素敵なクリスマスをお過ごしくださいね^_<
アール・マッカ (火曜日, 23 12月 2014 00:25)
晃ちゃん、こんばんは。
ここにくるのはなかなか厳しいタイムスケジュールの師走です(笑)
「ロング&ドレープの大人のダッフルコート……」素敵ね。カシミアをイルミネーションの光が静かに際立たせて、着ている人の足音までも柔らかく響かせてしまいそうよ。
晃ちゃんにはきっとお似合いだったでしょうにね。
そして、話題に便乗するけれど、ボギーの話。
私の父はカサブランカが大好きで、ボギーに似せた出で立ちで撮った写真が何枚かあります。
とってもかっこよく見えて、それがきっかけで映画を見たほどです。
そして母はビビアン・リー似。←当時ね、あくまでも。
写真を見るたび、二人とも流行に敏感(?)だったのかな……と苦笑い。
そして更に、晃ちゃんと共通項を見つけました。
私も学生時代にアメリカにホームステイして、あの手形を見に行きました。
お目当てがなかったから、何を見たのかさえ忘れてしまったけれど、一緒に行った仲間とワイワイ言いながら大きさ比べをしたことははっきり覚えています。
今日はいろんなことを思い出すことができました。ありがとう。
salvatoregitano (火曜日, 23 12月 2014 09:59)
R・マッカちゃん、おはよう^ ^
快晴の清々しい朝だね♫
コメントありがとう、嬉しいです^ ^
洋裁の先生だった母上をもつR・マッカちゃんから計画倒れに終わってしまったコートのことを褒められてすっごく嬉しい、ありがとう^ ^
IVYやトラッドのアイティムってそれ単体で魅力的なものが多い、フッィシャーマンセーター(正式にはアランセーター)、ネイビーのブレザー、それにダッフルコートなど^ ^
でもね僕が社会人1年生の頃にお世話になったアパレルメーカーのデザイナーが云ってたけど、アメリカ発のファッションって平面的なものが多い。
でもヨーロパ発のそれは立体的。そして雰囲気や色気をより発したり表現出来るのは後者…
妙に納得したのを覚えてる。
「IVY 穂積」の検索で出てくる画像はイラストレーターの穂積さんの作品だけどこのイラストを見ても云ってることの一端を垣間みることが出来るよ^ ^
だからアイティムとして愛おしいダッフルを大人のコートに仕立て上げてみたかったの^ ^;
「カシミアをイルミネーションの光が静かに際立たせて、着ている人の足音までも柔らかく響かせてしまいそう」なんて、なんて詩的♡ 情景が浮かんできそう…
ボギーに憧れてた父上とビビアン・リー似の母上…いいね!
父上のボギーに似せた出で立ちで撮った写真…わかるな〜(笑)
間違いなくご両親はモボとモガだったね^ ^ 多分素敵なラブストーリーがあっただろうね^ ^
次元がどんと変わるけどチャーミーグリーンの宣伝覚えてるかな?
全国の素敵な坂道を背景に夫婦が手をつなぎながらスキップする宣伝… もうあのCMが大好きでね。
ボギーのモノマネほど粋じゃないけど、それをやるためにbabarinaと函館まで旅行したんだ>_<
それが5/20投稿の「♫ 青函トンネルを通ってみたくて/函館」なの(笑)
どこか粋がってボギーのまねで写真を撮る父上のちゃめっけが好き、僕も似てる(笑)
映画、いや銀幕に出てきそうな二人… 古き良き時代だね…
そんなご両親の影響かな?R・マッカちゃんもロマンチスト、僕も右同じく^ ^
ホームスティ…ほぼ同じ時代に同じような体験を…奇遇だね^ ^
僕はね、母がとにかくハイカラさんでその母が大好きだった「風と共に去りぬ」の影響でクラーク・ゲーブルに魅せられていったところがあるかも(笑)
だから何がなんでもその手形とは最初に写真撮りたかったの^ ^;
本当にたま〜に当時のアルバムを見返すと少し色あせたその写真が僕を30年以上前に連れて行ってくれる…
同じようにR・マッカちゃんのコメント読んですっごく懐かしい想い出に浸ることが出来ました^ ^
こちらこそありがとう^ ^ どうぞ素敵な休日を^_<