トワイライトタイムから夜の帳がおりるまでの時間がとても好きです。
西の空が茜色の夕日に染まっているその時を同じくして、東の空はミッドナイトブルーに変貌し東から西までの自然が描き出すグラデーションは正に一期一会。
この空の一大パノラマを十分に楽しめるには視界を遮るものがないに越したことはありません。
青天井の屋上やルーフバルコニーなら文句なし。
でもやはり夜の帳には灯が欲しい…
「ルーバルのnight scene」にも書きましたがルーフバルコニーに置く灯はかなり考えました。
大好きな建築家のルイス・バラガンならどんなイメージをするんだろうと想いを馳せて、大建築家になりきって考えて思いついたのは…
「下から天を照らす灯」そしてそのイメージは僕のテーマの「濃い透明感」を感じさせるもの(笑)
大胆な色使いと光の取り入れ方にフォーカスされて語られることの多いように感じるバラガンの建築ですが、僕はそれ以外にどこか暖かさを感じます。
一件とてもシャープでクールな印象を受けますが、その根底にとても温かな柔らかさを感じるんです。
そんなクールながらもどこかに温かみのある濃い透明感のデザインの灯を作りたい…
そんなテーマから筐体の四角と発光体の円形、球形でそれが出来るのではと頭の中でデッサンが始まりました。
イメージが煮詰まるとそこからは加速度的にデザインのディテールが具体化されます。
ということでどうしても真四角で多少質感のあるプランターが欲しい。
それと見つけるのにもっと困難な今は製造されていないガラズ玉のブイが必要>_<
製作する前にこの部材を探し当てるのに長い時間を必要としました。
特にガラス玉のブイ…
今は全てプラスチック製に取って代わりガラス玉というのはもう作っていないとの事…
これは今あるものを無くしてしまうとまず入手困難な貴重な代物なのです。
余談ですがこれをWebで見つけて注文し届いた時にはガラス玉はしっかり縄で結ばれていました。
本当にブイとして作られたものだった訳です。
仕掛け自体は至って簡単です。
プランターの中にアクリル製のボックスを入れて、更にその中に防水の照明器具を入れいます。
ガラス玉のブイはそのアクリルボックスの上に並べてますから光が通ってガラス玉が光ってるように見えるのです^_^
それにしても計算したとは云えよく既製品なのにおあつらえ向きに三個×三個でプランターに収まったものです^ ^;
この時間帯はトワイライトタイムです。
夜の帳が降りるとこういう状態に見えます。
このバラス玉のブイが九個並んだ照明をルーフバルコニーの北東の済に、同じ仕様で四個のワンサイズ小さいものものを北西の済に置いています。
ルーバルの僕の指定席の椅子からだとこんな感じに見えます。
ルイス・バラガンを意識して、バラガンになりきって(笑)イメージして作ったこの照明…
云うまでもなくお気に入り、そして少しだけ自慢の灯です^ ^;